デュタステリドを服用しているのに抜け毛が止まらないと悩んでいませんか?
「効果があるはずなのに、むしろ抜け毛が増えている気がする」と不安に思う方も多いでしょう。
この記事では、デュタステリドを服用しても抜け毛が止まらない原因と、服用でいい経過につなげる5つの改善策を詳しく解説します。
この記事はこんな人におすすめです↓
- デュタステリドを服用して数ヶ月経つのに抜け毛が減らず、不安になっている人
- デュタステリドを飲んでいるのに抜け毛が増えていると感じ、効かない原因を知りたい人
- デュタステリド以外の原因で抜け毛が止まらない可能性を知りたい人
デュタステリドで抜け毛が止まらないことはある?評価は6ヶ月が基本線
結論、デュタステリドで抜け毛が止まらないことは服用初期〜数ヶ月ではあり得ます。
詳しくは後述しますが、理由は大きく分けて以下の3つが考えられます。
- ヘアサイクルの入れ替わりにより一時的に抜け毛が増えることがある(初期脱毛)
- 評価が早い
- 別要因を見落としている
まずは次の3点を軸にチェックしましょう。
- 期間
→服用開始からどのくらい? - 服薬
→毎日同じ時間に飲めている?相互作用のある薬やサプリは? - 症状
→局所の円形化、紅斑・かゆみなど炎症はない?
デュタステリドの基本的な仕組みと効果
デュタステリドは、毛根で男性ホルモンであるジヒドロテストロン(DHT)を作る5α還元酵素(I型・II型)を同時に抑える薬です。
DHTの産生を抑えることで、抜け毛の進行抑制が期待されます。
※効果には個人差があります。
デュタステリドの主なポイントは以下です。
- フィナステリドは主にII型、デュタステリドはI型・II型の5α還元酵素を抑制
効果の現れ方には個人差があるが、頭頂部〜前頭部といった薄毛治療の選択肢の一つとして医師と相談のうえデュタステリドが選ばれる可能性もある - 抜け毛の減少(進行抑制)→毛が太くなる→密度の改善という順で変化を感じやすい
- 生え際の位置を劇的に前進させる目的には限界がある
服用してすぐに抜け毛が減るわけではない?効果が出るまでの期間

デュタステリドを服用してから、すぐに抜け毛がピタッと止まることは稀です。
すぐに改善が認められる場合もありますが、効果を評価するためには通常6ヶ月を基本に考えましょう。
参照:5α還元酵素阻害薬 前立腺肥大症治療薬 デュタステリド錠|独立行政法人 医薬品医療機器総合機構
デュタステリドの詳細な効果、服用によるビフォーアフターを知りたい方は、以下記事をご覧ください。
■デュタステリドの効果症例写真まとめ|ビフォーアフターでわかる期間の目安
デュタステリドが効かない?抜け毛が止まらない原因
デュタステリドで抜け毛が止まらない原因としては以下が考えられます。
1.初期脱毛による抜け毛増加
服用開始1〜3ヶ月の抜け毛増加は、初期脱毛の可能性があります。
初期脱毛は、AGA治療開始後数ヶ月の間に細い毛がまとまって抜け落ちる現象のことで、治療経過の一部として説明されることがあります。
初期脱毛の影響で、デュタステリドで抜け毛が止まらないと勘違いしてしまう方も多いようです。
初期脱毛か異常な抜け毛か区別がつかない場合のために、以下に判断チャートを準備しました。

2.服用期間が短すぎる
デュタステリドはじわっと効く治療薬で、 半減期が長く、安定した状態に近づくまで数ヶ月かかります。
そのため個人差はありますが、0〜3ヶ月は進行を抑える準備期間、3〜6ヶ月で抜け毛の安定や毛の太さ(毛径)の変化を感じ始める人が増えます。
早すぎる自己判断での中止や増量は効果判定を難しくするため、継続を意識することが大切です。
・服用開始から何ヶ月経過してる?
→3ヶ月未満は変化が乏しくても自然
・写真撮影をして月1回記録している?
→体感だけでなく客観視するのも◎
3.治療薬の用量・服用タイミング・飲み合わせ
デュタステリドは用量・タイミング・飲み合わせ(相互作用)が効きの見え方に影響します。
用量は、医師の管理下で0.1mg/0.5mgのどちらを選ぶか検討する必要があります。
体質や副作用の許容度で最適が異なるため、医師とよく相談したうえで決めましょう。
また服用する際は、毎日同じ時間に服用するのを心掛け、飲み忘れを避けてください。
特に飲み忘れは効果の現れ方に大きく影響する可能性があります。
またデュタステリドは、CYP3A4で代謝されます。
そのため、CYP3A4阻害作用を有する薬剤を服用している場合は、血中濃度に影響することがあります。
参照:5α還元酵素阻害薬 前立腺肥大症治療薬 デュタステリド錠|独立行政法人 医薬品医療機器総合機構
自己判断での併用は避け、お薬手帳で必ず医師に共有をしましょう。
飲み忘れに気づいたら、気づいた時点で1回分服用し、2回分をまとめてはNG!
詳細は処方医の指示に従いましょう!
4.個人輸入薬を使用している
デュタステリドで抜け毛が止まらないと感じる背景には、商品そのものが関わっていることがあります。
特に個人輸入品には注意が必要です。
価格面のメリットがある一方で、正規流通と比べて品質・保管・成分量・用法用量の情報が不確かになりやすく、本来の薬効の見え方にズレが生じる場合があります。
参照:医薬品等を海外から購入しようとされる方へ |厚生労働省
日本国内の「医薬品副作用被害救済制度」の対象外となるケースもあるため、安全面の観点からも使用しないのが無難でしょう。
デュタステリドの個人輸入品の危険性に関しては、以下の記事をご覧ください。
■デュタステリド個人輸入はおすすめしない|注意点と安全に選ぶための比較ガイド
5.生活習慣が悪影響を及ぼしている
生活習慣が乱れている場合は、デュタステリドを服用していても十分な効果が得られない可能性があります。
例として以下が挙げられます。
睡眠不足/偏った食生活/慢性的ストレス/運動不足 など
6.AGA以外での脱毛が原因の可能性
デュタステリドはAGAに対して作用する治療薬です。
つまり抜け毛の原因がAGA以外の場合、効果がないのは自然なことです。
抜け毛を伴う症状の例としては以下が挙げられます。
デュタステリドで良い経過につなげる!5つの改善法
ここからは5つの改善方法を解説します。
1.服用を最低6ヶ月は継続する
先ほどから何度もお話ししていますが、一般に評価は6ヶ月を目安に行われます。
※効果の現れ方には個人差があります。
開始直後にデュタステリドで抜け毛が止まらないと感じても、治療初期(1ヶ月〜3ヶ月)は経過観察が妥当なことが多いです。
- 0〜3ヶ月初期脱毛を体感する人も
見た目の変化は乏しいことが多い - 3〜6ヶ月抜け毛が横ばい→やや減少
毛径(太さ)の変化を感じやすい - 6〜12ヶ月密度・ボリューム感がゆっくり積み上がる
効果の現れ方には個人差があるため、自己判断での中止・増量は避け、まずは6ヶ月継続を目標にしましょう。
同じ角度・同じ明るさで月1回の写真を残し、体感に頼らず変化を可視化してみよう!
2.服薬アドヒアランスの徹底
「服薬アドヒアランス」とは、患者が積極的に治療方針の決定に参加し、その決定に従って治療を受けることを指します。
つまり、患者がどの程度医師の処方どおりに服薬しているかということです。
参照:服薬アドヒアランス – 国立精神・神経医療研究センター
処方どおりに服用できない場合、期待される効果が十分に得られないことがあります。
例として以下のような対策をすると良いでしょう。
- 服用時間がバラバラ
→起床後・就寝前などわかりやすい時間に設定 - 飲み忘れ対策
→スマホのリマインダーやピルケースなどを活用 - 飲み忘れの対応
→気づいた時点で1回分服用し、2回分まとめてはNG
※以降は医師の指示に従う - 飲み合わせの確認
→ほかの薬やサプリを使う場合はお薬手帳を提示して、医師・薬剤師に必ず相談
以下に服薬アドヒアランスに使用できる習慣チェック上を用意しました。
ぜひ参考にしてくださいね。

3.外用薬やサプリメントを併用する

デュタステリドで効果が現れない場合は、他のものと併用するのも一つの選択肢です。
例えば、ミノキシジルといったデュタステリドと役割の異なる治療の組み合わせが提案される場合があります。
併用の可否は症状や体質を踏まえて医師と相談してください。
デュタステリド単剤で十分か併用が必要かの判断に迷う場合は、以下の記事を参考にしてください。
■デュタステリドだけで十分?単独で効果がある人と併用すべき人の違い
たんぱく質・鉄・亜鉛・ビタミンB群など、普段の食事で不足しがちな栄養素をサプリメントで補助する目的として使用するのも良いでしょう。
※ミノキシジル内服は国内でAGAの効能・効果としては未承認です。入手経路:提携クリニックは国内医薬品販売代理店経由で購入。国内承認の有無:内服薬としては国内未承認。諸外国情報:米国FDAでは高血圧治療薬として承認。主な副作用:初期脱毛、皮膚炎、動悸・息切れ、頭痛・めまい、浮腫、体重増加、多毛、肝機能障害、心疾患など。
※サプリメントは不足を補う目的で用いられます。特定の効果を保証するものではありません。
4.生活習慣を改善し、抜け毛を減らす

生活習慣が乱れていると感じている方は、微調整することで薬の働きを支える土台になります。
改善例を挙げたのでぜひ参考にしてください。
生活習慣 | 改善例 |
睡眠不足 | 6〜8時間程度の睡眠時間を確保する |
偏った食生活 | バランスを意識した食生活を心がける (タンパク質、ビタミンなど) |
喫煙や過度な飲酒 | できるだけ控える |
運動不足・過度な運動 | 1日20分程度のウォーキングを心がける |
慢性的なストレス | 自分なりのストレス解消法を見つける |
5.AGA専門クリニックで診察を受ける
自己判断だけでは見落としが起きがちです。
「本当にAGAだけか・治療設計は適切か」を専門医の視点で診察を受けることが重要です。
受診することで、必要に応じた血液検査による症状の判断、処方の見直しができます。
適応・費用・ダウンタイム・リスクについて十分な説明と同意のうえで、植毛などといった他の治療法を検討しても良いでしょう。
AGA以外の原因の可能性があれば、皮膚科や内科での検査を受けることも必要になってきます。
以下に病院の受診の目安を示すチェックリストや持ち物リストを作成しました。
個人差がありますが、大体の目安としてぜひ参考にしてくださいね。

デュタステリドで抜け毛が止まらないことに関するよくある質問
- Qデュタステリドを服用すると、どのくらいで抜け毛が減りますか?
- A
一般に約12週で兆しを感じることがある一方、効果の評価は6ヶ月を目安に行われることが多いです。
※効果には個人差があります。
同じ光量・角度で月1回の写真記録を撮影しておくのが良いでしょう。
体感だけで判断しないのがポイントです。
- Q初期脱毛が長く続くのですが、これは異常ですか?
- A
初期脱毛は1〜3ヶ月であればありうる範囲です。
しかし4ヶ月超の持続や脱毛の円形化・紅斑・かゆみ・痛みなどを伴う場合は病院の受診を検討してください。
自己判断での中止や増量は避けましょう。
- Qデュタステリドを飲んでいるのに抜け毛が増えているのですが、やめた方がいいですか?
- A
デュタステリドで抜け毛が増えているからと言って、原則自己判断での服用中止はしないでください。
服用期間や服薬アドヒアランス等をチェックした上で、主治医と相談することが大切です。
ただし、強い副作用が疑われる場合はただちに受診しましょう。
- QデュタステリドだけでAGAは治りますか?
- A
AGAは、現在の医療では完治は難しいとされています。
デュタステリドはDHT生成を抑制する内服薬で、進行抑制や毛径(太さ)の回復が期待できます。
個人差がありますが、ミノキシジル外用などの併用や生活習慣の見直し等を医師と相談のうえ組み合わせることで、治療設計が安定しやすいケースもあります。
- QAGAクリニックに行くタイミングは?
- A
以下に該当する場合はAGAクリニックを受診する目安です。
- デュタステリド服用開始から3〜4ヶ月で「初期脱毛→横ばい」の流れにならない/写真で進行が見える
- 服用開始から6ヶ月経過しても改善の実感が乏しい
- 用量(0.1mg/0.5mg)の見直しやミノキシジル併用など治療設計を変えたい
- 副作用への不安、または個人輸入品・出所不明薬から正規流通へ切り替えたい
- 飲み合わせ(相互作用)や服薬アドヒアランスの立て直しを手伝ってほしい
一方で、円形化・紅斑・強いかゆみ、甲状腺の症状(倦怠感・体重変動など)があれば皮膚科・内科での鑑別も検討してください。
まとめ|抜け毛の原因を焦らず判断しよう
デュタステリドで抜け毛が止まらないと感じるときは、初期脱毛の範囲か/評価が早すぎないか/服薬アドヒアランスやのみ合わせに問題がないかを順番に確認し、6ヶ月を目安に落ち着いて評価しましょう。
あわせて、睡眠・栄養・ストレスなど生活面の微調整と、必要に応じた外用ミノキシジルの併用や専門医への相談で、治療設計を整えることが大切です。
※効果の現れ方には個人差があります。自己判断での中止や増量は避け、必ず医師に相談してください。
また最近ではオンライン診療の導入により、事前に医師に相談できるサービスも増えており、不安や疑問を解消しながら自分に合った治療方針を検討しやすくなっています。
以下の2つのクリニックはいずれも人気があり、料金面でも利用しやすいため、まずは無料相談から始めてみるのもひとつの選択肢です。
ひと月あたり | 1錠あたり | |
DMMオンラインクリニック | 3,080円/月〜 | 約103円〜 |
Oops HAIR | 5,478円/月〜 | 約183円〜 |